試される大地、北海道一周自転車旅 3日目
目覚め。
今日は、宗谷岬に到達すると決めていた。
が、宗谷岬周辺にはめぼしい宿泊地はなく。加えて翌日はある島でバカンスと決めていたので、フェリーが出る稚内までバックすることに。
今日はなかなかのロング。平坦だし平気でしょうとたかをくくっていました。
オロロンラインの洗礼を受けることになります。
ので、早めの起床、撤収。
ゴミは捨てられる場所まで運搬しましょう。
洗濯物は乾かないなら干しながら走りましょう。
ちなみに水洗い。
7時過ぎには出発。
朝ごはん。
HOT CHEF は偉大。
今日のルートはとても簡単。ひたすら海沿いを一直線に走るだけ。
順調そうにみえるが、こう見えておもいっきりミスコースをしている。
国道232から県道106への分岐を無視してしまい、232を突き進んでしまう。
おかしいと思ったのは国道40に合流する時点で、かなり内陸部へ入ってしまっていた。
簡単ではあった。僕がバカすぎた。
オロロンラインに戻るため、国道40をしばらく進み、県道444で復帰するよう修正。
だいぶ内陸に入っている。
スケールがでかい。
40号線を進む。
444に入る。これは、、
ミスコースで期せずして入ったそこは、サロベツ原野だった。
これはとんだご褒美だ、、、
洗濯物レーシング。
向こうに、明日の宿が見える。
遠いなあ、、
ひたすらに原野が続いているが、長い行程にミスコースで絶賛マシマシ中。
先を急ぐ。
オロロンラインに再合流。
僕の自転車カッコいい(n回目)。
稚内までずっとこれです。
戦うチャリダーの勇姿。
しかし、本当に風が強い。
かなり踏み続けているけど、逃げようのない向かい風の洗礼に苦しめられる。
この時期は大体同じ方向に強い風が吹いているらしい。しんど。
稚内までの間、本当に数多のチャリダーが道端に座り込んでいるのを目にしました。
休みたくてもコンビニなんかは手塩から稚内の60kmひとつもない。
補給食はしっかり用意しておいたほうがいいでしょう、、
ライダーズハイ。
ちなみにミニ三脚に、セルフタイマーです。
撮影後カメラを回収しに戻る姿は非常にまぬけです。
途中喫茶のようなお店が見えてくる。
久々の建築物。たまらずピットイン。こうほねの家というお店でした。
だいぶ前にパスしたはずの二人組のチャリダーが先着していたので話しかけてみる。
彼らも僕を覚えていて、朝僕がミスコースする瞬間を遠目で目撃していたとのこと。
恥ずかしい。
ので先に出る。
向かい風のなかめげずに走り続けて、13時くらいには稚内に入ることができた。
写真がないので記憶をたどったけど、牛丼を食べた気がする。節約。
しかしこの青看板、ふざけてないか。
いや、この地ではこれが普通なのか。今の僕には何の参考にもならない距離感覚、、
焦らしてくるじゃないか。
北海道上陸3日目。日本最北端の地、宗谷岬着弾。
しかしにぎわっている。
同じタイミングで着弾したチャリダーに話しかけられる。
何でも写真を撮って欲しいのだけど、スマホのカメラが壊れているから僕の携帯で撮って欲しいとのこと。
僕の写真も撮ってもらうことを交換条件に、コンデジの写真を送ってあげました。
チャリンコ被ってるけども。
チャリダーにあうと大体「今日はどこから」とか「今日は何キロ」とかの定番の質問から話が広がっていく。
今日の僕は彼の倍くらい走っていたのでだいぶ驚かれた。
自転車と装備のお陰です。
来たはいいけど宗谷岬に何があるわけでもないので、さっさと稚内まで戻る。
来た道を戻るので、さっきまでの向かい風とはうってかわってめちゃくちゃ進む。
バカ楽しい。
自転車は抵抗を減らしてなんぼだと思っている派。
峠なんて平らになればいいし、斜度なんて0%でいい。あんなモノをありがたがって嬉々として登る人達の気が知れない。変態だ。
*個人的な偏見に満ちた見解です。
日没前に稚内に戻ってくる。
予定のキャンプ場に着くも、明らかに荒れ地。人がいつ入ったかもわからないような感じで流石に怖じ気つく。
撤退。
*宿です。
ライダースハウスみつばちの家。
誰もいないので電話すると、どこからともなくおじいちゃんが。
一泊500円。安すぎ。
コインランドリーもある。
こんな感じ。壁には無数の来た人の写真。
僕が到着してすぐ、同じくらいの年のチャリダーがやって来た。
なんかすぐに意気投合したので一緒に銭湯にいくことに。彼はなかなかの手練れで、すでにめぼしい湯を見つけていた。
学割でドリンクついて300円。。
こっちが気後れする安さ。
さっぱりした帰り、セイコーマートで夕飯を買って一緒に食べる。
洗濯しに行こうと誘うと、一緒の洗濯機使いませんか、と。
嫌いじゃないよ、その姿勢。
僕は全然気にしないので、二人で節約。今日あった人と一緒にあせまみれの服をぶちこんだ。
それから、二人で明日はどこいくとか、これまで行ってきた所とか、色々話した。
楽しかったな。
そのあとに来た外国人のバックパッカー達に二人の写真を撮ってもらった。
絶対二人旅だと思われていたな。
21時くらいにはみんな寝る雰囲気に。
寝る間際に気づいた。彼の名前、聞いてないな。
それでよかったと思えるし、気づいた時もなんとなくそのままにしておきたかった。
お互いに身の上、肩書きを気にすることのない関係が、妙に心地よかった。
今日も長い1日。
おやすみなさい。
189.0 km Ride Activity on August 19, 2017 by Ryuya Y. on Strava